窓関数 (まどかんすう)

信号の注目する範囲だけを取り出すために用いる関数で、壁に開けられた窓から外が見えるように、窓関数がゼロでない部分だけが取り出される。

用途に応じて、矩形窓、ハン(ハニング)窓、ハミング窓、ブラックマン窓など様々な窓関数を使い分ける。

窓関数を使って波形を切り出すと、そのスペクトルにメインローブとサイドローブからなる窓関数の周波数特性が畳み込まれてしまうので、スペクトル分析に際しては使用する窓関数の影響を考慮せねばならない。

【参考】 窓関数を掛けると、そのメインローブのために接近した複数の周波数成分が 1 つに見えてしまったり、サイドローブにより存在しない周波数成分があるように見えたりしてしまう。 この問題は、どのような窓関数を使っても大なり小なり発生してしまうので、目的に応じた窓関数の選択が必要になる。
【参考】窓関数の周波数特性

マルチレート (まるちれーと)

ひとつとみなせるシステム内に、異なるサンプリング周波数で動作する要素が混在していること。

ディジタル信号処理において、マルチレート化することで演算量を減らしたり、システムの性能を向上できる場合に用いられる。