証明 初級編
難易度: 初級
証明を書く基本技法
この編で学ぶこと
入門編で証明を「読む」力を身につけた。この編では証明を「書く」技術を学ぶ。
- 直接証明の書き方
- 背理法(矛盾による証明)
- 対偶証明
- 数学的帰納法
目次
-
第1章
直接証明
仮定から出発して結論に到達する基本形
-
第2章
背理法
矛盾を導いて証明する方法
-
第3章
対偶証明
対偶を示すことで元の命題を証明する
-
第4章
数学的帰納法
自然数に関する命題の強力な証明法
-
第5章
存在と一意性の証明
「存在する」「ただ一つ」の示し方
-
第6章
練習問題
初級編の総まとめ
前提知識
- 入門編の内容(命題、論理演算、ならば、対偶)
- 中学数学程度の知識
読み物
-
ドミノ倒しの数学 [読み物]
無限個の主張をなぜ二段階で証明できるのか。数学的帰納法を「ドミノ倒し」のたとえで直感的に味わう。
-
裏口から攻める [読み物]
「A ならば B」が示しにくいとき、なぜ「B でないなら A でない」を示せば済むのか。対偶という裏口を使う証明の発想と使いどころを語る。
-
逆を仮定して、壊れるのを見る [読み物]
示したいことをわざと否定すると、なぜ正しさが浮かび上がるのか。背理法の発想を、素数が無限にあるというユークリッドの名論法を題材に味わう。
よくある質問
証明の初級編で学ぶ内容は何か。
直接証明・背理法・対偶証明・数学的帰納法・存在と一意性の証明という 5 つの基本技法を学ぶ。具体的な例題を通じて「仮定から結論へ論理的に推論を進める」証明の書き方を習得する。
数学の証明を初めて学ぶ人に必要な前提知識は何か。
高校レベルの代数(整数・不等式・関数の基本)と論理記号(「かつ」「または」「ならば」「全称 ∀」「存在 ∃」)の基本的な理解があれば十分である。論理学の厳密な知識は中級以降で深める。
証明技法を学ぶことの意義は何か。
証明技法を身につけることで、数学的命題の正しさを確認する方法を理解でき、理工学・情報科学全般の論理的思考力が向上する。アルゴリズムの正しさの検証や、数値計算の誤差評価など実用的な場面でも役立つ。