測定法
Measurement Techniques
この章について
音響・振動・通信などの分野で用いられる信号処理ベースの測定手法を解説する。線形時不変系のインパルス応答や伝達関数を効率的に測定する方法が中心である。
目次
よくある質問(FAQ)
- 信号処理における測定法とは何ですか?
- 音響・振動システムのインパルス応答・周波数特性を実測する手法です。インパルス(パルス音)を直接入力する方法の他、M 系列(MLS)信号や TSP(Time-Stretched Pulse)信号を使った高 SNR での測定法があります。残響時間・周波数特性・音場測定などに応用されます。
- M 系列(MLS)法によるインパルス応答測定とは何ですか?
- Maximum Length Sequence(最大長系列)と呼ばれる擬似ランダム 2 値信号を入力し、出力との相互相関からインパルス応答を求める手法です。白色雑音に近い広帯域スペクトルを持つため高い SNR が得られ、繰り返し平均化で S/N をさらに改善できます。
- インパルス応答測定の精度を高めるには?
- 測定精度を高めるには (1) 試験信号の S/N 比向上(M 系列の繰り返し平均化)、(2) 測定環境の暗騒音低減、(3) 測定系(A/D, D/A, アンプ)の線形性確保(クリッピング防止)、(4) 測定開始タイミングの同期精度確保が重要です。