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同時確率 (どうじかくりつ)
複数の事柄が共に生じる確率のこと。結合確率ともいう。
2 つの事柄 \(A\) と \(B\) が共に生じる同時確率は \(P(A,B)\)、3 つの事柄 \(A\) と \(B\) と \(C\) が共に生じる同時確率は \(P(A,B,C)\) のように書く。
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"同時確率" | 120,000 | 2,470 |
"結合確率" | 25,400 | 2,100 |
"simultaneous probability" | 6,950 | 1,530 |
"joint probability" | 1,030,000 | 391,000 |
英語では "joint probability" の使用が圧倒的多数を占めている。
同次座標 (どうじざひょう)
2 次元の直交座標系で $(x,y)$ と表される点を $(x,y,1)$、3 次元の直交座標系で $(x,y,z)$ と表される点を $(x,y,z,1)$、のように $N$ 次元の点を $N+1$ 次元ベクトルで表現する座標表示の仕方。
無限遠点も含めて点を有限の座標値で表現でき、線や平面の表現がシンプルになり、アフィン変換や射影変換を行列で表現できるなど、利点が多いので、コンピュータ・グラフィックスやコンピュータ・ビジョン分野で多用される。
射影座標、斉次座標ともいう。
等リップル (とうりっぷる)
関数の定義域内の注目する領域で関数値が振動的であり、その領域内の極大値がすべて一定、かつ、極小値もすべて一定であること。
フィルタ設計などの近似問題で、等リップル近似は最大誤差最小となる望ましい性質を持つ。
特異値 (とくいち)
零行列 $\boldsymbol{0}$ 以外の任意の $m\times n$ 行列 $\boldsymbol{A}\in\mathbb{K}^{m\times n}$ に対して \begin{eqnarray} \boldsymbol{A}\boldsymbol{v} = \sigma\boldsymbol{u},\ \boldsymbol{A}^\top\boldsymbol{u} = \sigma\boldsymbol{v}, \hspace{1cm}\\ \sigma\gt 0,\ \boldsymbol{u}\neq\boldsymbol{0},\ \boldsymbol{v}\neq\boldsymbol{0} \end{eqnarray} を満たす $\sigma$ を行列 $\boldsymbol{A}$ の特異値、$\boldsymbol{u}\in\mathbb{K}^m$ を左特異ベクトル、$\boldsymbol{v}\in\mathbb{K}^n$ を右特異ベクトルという。
独立同分布 (どくりつどうぶんぷ)
サンプル列が同じ分布を持ち、かつ、個々のサンプルが独立であることを「独立同分布」または「独立同一分布」という。
確率変数 \(X_0, X_1, X_2, \cdots X_{N-1}\) が独立同分布であれば、それらの同時確率密度関数は周辺確率密度関数の積になる。 \begin{eqnarray} f(x_0, x_1, x_2, \cdots x_{N-1}) &=& f(x_0)\cdot f(x_1)\cdot f(x_2) \cdots f(x_{N-1}) \end{eqnarray}
トレース (とれーす)
$N\times N$ 行列 $\boldsymbol{A}$ の対角要素の総和をのトレース (trace) といい、${\rm tr}(\boldsymbol{A})$ と書き表す。 \begin{eqnarray} {\rm tr}(\boldsymbol{A}) &=& \sum_{n=0}^{N-1} a_{n n} \end{eqnarray}
行列 $\boldsymbol{A}$ の固有値の総和はトレースに等しい。つまり固有値を $\lambda_0,\lambda_1,\lambda_2,\cdots \lambda_{N-1}$ とすると \begin{eqnarray} {\rm tr}(\boldsymbol{A}) &=& \sum_{n=0}^{N-1} \lambda_n \end{eqnarray} が成り立つ。