な
ナイキスト周波数 (ないきすとしゅうはすう)
サンプリング周波数 \(F_s\) に対して、その半分に相当する周波数 \begin{eqnarray} F_N &=& \frac{1}{2}F_s \end{eqnarray} をナイキスト (Nyquist) 周波数という。
サンプリング周波数 \(F_s\) でサンプリングする場合、\(F_N\) 以上の周波数成分は正しく記録・再現することができない (サンプリング定理)。
サンプリング周波数 \(F_s\) [Hz] | ナイキスト周波数 \(F_N\) [Hz] |
---|---|
16,000 | 8,000 |
24,000 | 12,000 |
32,000 | 16,000 |
44,100 | 22,050 |
48,000 | 24,000 |
88,200 | 44,100 |
96,000 | 48,000 |
内積 (ないせき)
同じ次元の 2 つのベクトル \(\boldsymbol{x}=\left(\begin{array}{c}x_1\\ x_2\\ \vdots\\ x_N\end{array}\right),\ \boldsymbol{y}=\left(\begin{array}{c}y_1\\ y_2\\ \vdots\\ y_N\end{array}\right)\) の、対応する要素の積を足し合わせたものを内積という。
内積の表記にはいくつか流儀があり、\(\boldsymbol{x} \cdot \boldsymbol{y}\) のように 2 つのベクトルの間に \(\cdot\) を書いたり、 \((\boldsymbol{x},\boldsymbol{y})\) のように 2 つのベクトルを \(,\) で区切って \((\quad)\) で囲んだり、 \(\lt\boldsymbol{x},\boldsymbol{y}\gt\) のように 2 つのベクトルを \(,\) で区切って \(\lt\quad\gt\) で囲んだりする。
実ベクトルの場合は \begin{eqnarray} \boldsymbol{x} \cdot \boldsymbol{y} &\triangleq& \boldsymbol{x}^T \boldsymbol{y}\ =\ \sum_{n=1}^N x_n y_n \end{eqnarray} 複素ベクトルの場合は、エルミート転置 \(\boldsymbol{x}^H = (\boldsymbol{x}^*)^T\) を用いて \begin{eqnarray} \boldsymbol{x} \cdot \boldsymbol{y} &\triangleq& \boldsymbol{x}^H \boldsymbol{y}\ =\ \sum_{n=1}^N x_n^* y_n \end{eqnarray} と定義され、定義から明らかなように 2 つのベクトルの内積はスカラーとなる。
実ベクトルでも複素ベクトルでも、2 つのベクトルが直角に交わる場合、 \begin{eqnarray} \boldsymbol{x} \cdot \boldsymbol{y} &=& 0 \end{eqnarray} が成り立つという性質は重要である。