数列 入門
等差数列・等比数列・$\Sigma$ 記号(高校数学レベル)
入門の概要
図1:入門トピックの関係図(等差・等比数列から $\Sigma$ 記号へ)
入門では、高校数学で学ぶ数列の基礎を学ぶ。等差数列・等比数列の一般項と和の公式、そして $\Sigma$ 記号を用いた計算技法を習得する。
学習目標
- 等差数列の一般項と和の公式を理解し、証明できる
- 等比数列の一般項と和の公式を理解し、証明できる
- $\Sigma$ 記号の使い方と基本公式($\displaystyle\sum k$, $\displaystyle\sum k^2$, $\displaystyle\sum k^3$)を理解する
目次
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第1章
等差数列
一般項、和の公式、等差中項
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第2章
等比数列
一般項、和の公式、等比中項、無限等比級数
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第3章
$\Sigma$ 記号と公式
$\Sigma$ の定義、$\displaystyle\sum k$、$\displaystyle\sum k^2$、$\displaystyle\sum k^3$ の公式と証明
前提知識
- 文字式の計算、因数分解
- 方程式・不等式の基礎
基本公式
等差数列の公式
$$a_n = a + (n-1)d$$ $$S_n = \dfrac{n(a + l)}{2} = \dfrac{n\{2a + (n-1)d\}}{2}$$ここで $a$ は初項、$d$ は公差、$l = a_n = a + (n-1)d$ は末項(第 $n$ 項)を表す。
等比数列の公式
$$a_n = ar^{n-1}$$ $$S_n = \dfrac{a(1 - r^n)}{1 - r} \quad (r \neq 1)$$ここで $a$ は初項、$r$ は公比(隣り合う項の比)を表す。
$\Sigma$ 公式
$$\displaystyle\sum_{k=1}^{n} k = \dfrac{n(n+1)}{2}$$ $$\displaystyle\sum_{k=1}^{n} k^2 = \dfrac{n(n+1)(2n+1)}{6}$$ $$\displaystyle\sum_{k=1}^{n} k^3 = \left\{\dfrac{n(n+1)}{2}\right\}^2$$よくある質問
数列の入門編で学ぶ内容は何ですか?
等差数列・等比数列・Σ記号と公式・漸化式という4つの基本的な数列のトピックを学びます。高校数学の数列の基礎で、大学の解析学(極限・収束・級数)への橋渡しになります。
数列と関数の違いは何ですか?
関数は連続な変数 $x$ に対して値 $f(x)$ を対応させますが、数列は自然数(または整数)の添字 $n$ に対して値 $a_n$ を対応させます。数列は「離散的な関数」ともいえます。関数の極限 $\lim_{x\to\infty}$ に対応する数列の極限 $\lim_{n\to\infty} a_n$ が重要概念です。
等差数列と等比数列の実生活での応用例を教えてください。
等差数列:座席番号・階段のステップ高・等速直線運動の位置。等比数列:複利計算(元金×$(1+r)^n$)・放射性崩壊(半減期ごとに半分)・音楽の音程(オクターブは周波数が2倍)・インターネットのTCP輻輳制御などが代表的な例です。